【卒業生を突撃】「美味しさが価値として還元される世界を」 – COLORED LIFE COFFEE代表 戸塚佑太

2017.09.17
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こんにちは、川野です。LIGHT UP COFFEEを卒業したバリスタのを紹介するこのコーナー。

卒業生の2人目、戸塚佑太はウガンダのコーヒー農園にも暮らしていた、変わった経歴のバリスタです。

彼が2016年11月20日にオープンしたCOLORED LIFE COFFEEにお邪魔して、活動の思いやお店のストーリーを聞いてきました。

 

JR中央線 高円寺駅北口徒歩2分に位置するアートホテル“BnA hotel Koenji”の1Fで営業。バリスタとの距離も近い、アート感溢れるとっても居心地のいいコーヒーショップです。

 

 

ウガンダで体感したコーヒーの魅力

 

川野 LIGHT UP COFFEEは半年前に卒業したよね。今やっているコーヒーの活動にはどんな思いがあるの?

 

戸塚 このCOLORED LIFE COFFEEを出す半年くらい前は実は“Coffee & People”という名前でpop upのお店を出して、僕らの好きなロースターの豆を提供して紹介する活動をやってきました。僕らがやりたいこととして、「美味しさが価値として還元される世界」を作りたいというのが、僕の原体験にもとづいた思いです。

 

川野 原体験…。原体験ある人はなかなかいないよね。確かウガンダに1年暮らしていたんだよね…。

 

戸塚 はい、19歳のとき、2013年にウガンダにNPOのプログラムで行きました。日本から毎年3人くらい行くんですけど、それぞれテーマを持って行くんです。僕は最初インターネットのサービスを作るというテーマを持って行きました。

 

川野 なんでウガンダを選んだんだっけ?

 

戸塚 ウガンダを選んだ理由は…、アフリカの暗黒感です。笑 アフリカは僕にとっては暗黒だったんです。大学に入ったばっかりの時アフリカを想像しても、ゾウとか歩いてるのかな、原住民みたいのがいるのかなってくらいで、何にもわからなかったんです。そのが気になって、ウガンダに行ってインターネットサービスを作ろうと思ったんです。

 

川野 ツッコミどころが多すぎるけど…、まずウガンダ、インターネットないよね!笑

 

戸塚 そうなんです。笑 行ってみたら、ウガンダにインターネットぜんぜんない!って気づきました。笑 まあインターネットサービスっていうのは後付けで、まずアフリカに対する好奇心があって、なにをするかでインターネットサービスって決めただけでした。
 
アフリカって、車が馬車の文化を飛び越えて入ってきたり、携帯電話もいきなり普及していて、電気が通ってない場所でも携帯電話使ってるんですよ。ソーラーパネル持ってるおじさんがいて、その人はソーラーパネルで電気を作って、携帯持ってる人にチャージさせてお金もらうビジネスで暮らしてたり…。そういう文化の急激な発展が面白いなと思っていました。

 

 

戸塚 当時ウガンダの労働人口の8割が農業だったんです。首都カンパラに僕はいたんですけど、農家ってそんなに見かけないし、農業があまり身近じゃなかったんです。
農業を見ないとウガンダのことはわからないと思い、農家にホームステイしようと決めました。たまたまそのNPOのボディーガードのおっちゃんの実家が農家で、交渉したら泊めてくれることになったんです。
ウガンダの西、コンゴとの国境沿いのルウェンゾリ山の農家で、そこはコーヒー農業でも割と有名な場所で、そのボディーガードのおっちゃんもその家族もコーヒー農家だったんです。

 

川野 それはすごい巡り合わせ。そのボディーガードのおっちゃんとの出会いが人生の分かれ道だね。

 

戸塚 そうですね、おっちゃんと出会ってなかったら川野さんとも会ってなかったかもしれません。

 

 

コーヒー農園での原体験

 

戸塚 それで、その農家に泊まらせてもらう条件が家事を手伝うってことだったので、基本ずっと家事をやってました。
コーヒーはそこでは商品作物として育てられていて、飲まずに、塩や服を買うための商品として作っていました。アフリカは小農家が多いっていいますが、本当に自分の庭みたいなところに、半分は自分たちで食べるイモとかバナナが、半分には売ってお金にするためのコーヒーが育てられている という感じでした。
 
それでコーヒーの収穫を手伝ってたら、赤くなりやがって可愛いな、って感じになって…。
 
川野 え!?

 

戸塚 水が滴って赤くきれいな色に完熟して、可愛いな って思って。

 

川野 ああー、わかるわかる。

 

 

戸塚 わかりますよね、コーヒーチェリーのかわいい感じ。そして気づいたらコーヒー飲めるようになってて。

 

川野 え、現地でもコーヒー飲むの?

 

戸塚 現地人向けには粉でパックになったコーヒーが安く売られていました。
でも僕が泊めてもらってた農家で「コーヒー飲んだことあるよ」って話をしたら、「え、コーヒー飲んだことあるの?ヤバいな!」みたいなリアクションでものすごくびっくりされました。
彼らにとってはコーヒーは売ってお金にするためのものでしかないので、「それを飲むとは!」という感じだったんですけど、首都のカンパラに行くと外国人向けのカフェとかもありました。そういう場所でコーヒー飲んでたらコーヒー美味しいな、と飲めるようになってきました。
 
それで、帰国してから美味しいコーヒーを求めて、日本のコーヒー屋さんもまわっている中でLIGHT UP COFFEEに出会いました。飲んだアイスコーヒーがびっくりするほどフルーティで美味しくて、僕にとってはLIGHT UP COFFEEがスペシャルティコーヒーとの出会いになりました。

 

 

消費を能動的にしたい

 

戸塚 向こうで感じた、コーヒーは可愛くて面白くて、同時にいろんな不も生み出してるんだなっていう体験があったので、やるならコーヒーだとその時に思いました。でもコンピュータやインターネットもすごい可能性を持っているツールだと思っていたので、インターネットもベースにやって行きたいとも思っていました。

 

川野 ウガンダに行く前からプログラミングをやってたんだっけ?

 

戸塚 はい、ウガンダに行く前まではずっとプログラミングをやってました。専攻もコンピューターサイエンスでした。
ITスクールLife Is Techのインターンやweb系のバイトもやったり、クックパッドやリクルートやサイバーエージェントのインターンも行ったり。友達とネットビジネスの立ち上げと経営もやったりしていました。
 
僕は、もっと消費を能動的にしたいと思っています。ここにいても感じるんですよ。みんな1人1人が考えて、これが好き、これがいいな というものを消費するような意識・社会にならないといけないと僕は思っています。
 
 
戸塚 いいと思ったものを買うこの人が作ったから買う、それはコーヒーも同じだと思います。アートを買う時の感覚と近いと思っているんですけど、アートの作品っていうのはある意味日常の必要性から一番遠いものだと思っていて、買う時って、腹減ってどうしようもないから近くのハンバーガー食べるとか、そういう消費とは真逆の消費だと思うんですよ。そんな能動的な消費を僕らはコーヒーで生み出したいと思っています。
 
きっとそれがコーヒーの価格差につながって、生産者にも還元されると思うんです。

 

 

消費の意識をどう変えられるか?

 

戸塚 僕は、コーヒーで変える軸は3軸あると思っています。生産・流通・消費 の3つです。
その消費の部分でまず僕らは今よくしようと頑張っています。

 

川野 その3軸は間違いないね。消費の部分ではどんな取り組みを今してるの?

 

戸塚 今やろうと思っているのは、今まで一律の価格で出していたコーヒーを、これからは豆ごとに違う価格で出してみようと思っています。

とりあえずコーヒーというのではなく、この豆はこうだからといった能動的な消費を生み出したいと思っています。

 

川野 すごい難しいテーマだね。特に日本だと他の選択肢も多いからね。コンビニコーヒー、缶コーヒー、チェーン店のコーヒー。それとは違うよって言わないと選択肢の一部にはならないし、かと言って違うんだ僕らって言い過ぎても日常的なコーヒーにはならないし。

 

戸塚 でもどっちかに振らないといけないのかなって思ってます。川野さんは日常で飲めるコーヒーってよく言ってますよね。

でも次に出す店では僕は価値を高める方向に行こうかなと思っています。このお店はBnA Hotelの1階でやらせてもらう中で、高円寺のコミュニティを大切にしています。この場所でこの優しい値段でコーヒーを出し続けて地域の人に日常的に楽しんでもらうことはすごい価値があるんですけど、次はもっとショールーム的な立ち位置にするコーヒー屋さんをやりたいと思っています。

 

川野 どっちも難しいよね。でもこの値段設定、コーヒーの買い付け価格が中途半端っていうこともあるかもしれないね。美味しく作っている農家も少なくて、良いコーヒーはもっと高騰すると思うんだよね。需要に合わせて価格が釣りあがって、自然と良いコーヒーは高い値段にしないとやっていけなくなるかもしれないね。そう考えると、コーヒーの価格を変えて行くのは今だからできることなのかもしれないね。

 

 

バリスタは伝える職業

 

川野 LIGHT UP COFFEEで働いてみて…、実際どうだった?

 

戸塚 LIGHT UP COFFEEは働いてほんとよかったですよ。僕は週1でしか入ってなかったんですけど、僕のスペシャルティコーヒーとの出会いの場所で働けるってのは大きかったです。働いてなお好きになるってこともなかなかないと思うんですよね。
スペシャルティコーヒーのお店で働くこと自体初めてだったので、コーヒーの素材との向き合い方を提供側として学べました。
 
そして吉祥寺のLIGHT UP COFFEEは相原さんを中心にすごい街の人に愛されてるなって実感しました。僕の中で一番尊敬するバリスタは今も相原さんです。職人的にコーヒーをやっている人は日本でも多いと思うんですけど、それをお客さんに伝えて喜んでもらえないと価値じゃない、価値って伝わってこそ価値、そこまで意識がいっているバリスタは相原さんくらいしか知らなくて。
 
僕はもともとサイエンスをやってきたので、コーヒーがどういう仕組みで美味しくなってっていうのに興味があったんですけど、日本だとそういうものづくり的な視点が多いかもしれません。
 
バリスタはどんな職業かってよく考えるんですけど、LIGHT UP COFFEEではバリスタは伝える職業として考えていて、僕もそうその通りだと肌で感じました。それを学べたのは本当に大きかったです。

 

川野 本当にそうだよね。作るのはバリスタじゃなくて農家だからね。

 

 

川野 最後に、このCOLORED LIFE COFFEEはどんなお店にしていきたい?

 

戸塚 高円寺の人、地元の人を大切にするお店にしたいと思っています。そのコミュニティの中で、コーヒーの素材、個性があって違ってっていうコーヒーの魅力を伝えたいです。
 
「泊まれるアート」がコンセプトのアートホテルBnA Hotelと一緒にやっているからこそ、何にお金を払っているのか、という意識まで伝えたいと思っています。

 

店舗情報

 

COLORED LIFE COFFEE
 
営業時間:10:00-17:00

休業日:毎週月曜日

オープン日:2016年11月20日

席数:6席

アクセス:東京都杉並区高円寺北2丁目4−7(JR中央線 高円寺駅北口より徒歩2分)

 

Instagram:https://www.instagram.com/coloredlifecoffee/

Facebook:https://www.facebook.com/coloredlifecoffee/

Twitter:https://twitter.com/coloredlifecup

WEBショップ:https://coloredlifecoffee.stores.jp

 


 

 

SCAJ 2017でお待ちしてます!

 

2017年9月20日(水)〜9月22日(金)に東京ビッグサイトで開催される、日本最大のコーヒーの祭典 SCAJ 2017

COLORED LIFE COFFEELIGHT UP COFFEEも今年は初日の9月20日(水)に出展参加します!

 

COLORED LIFE COFFEEは9月20日(水)14:30-16:00。エスプレッソマシンSLAYERのブースにてエスプレッソとカフェラテを無料で提供します。

イベントページはこちら

 

LIGHT UP COFFEEは9月20日(水)15:15-16:45。コーヒー器具KALITAのブースにて、代表の川野がカリタウェーブドリッパーでつくるドリップコーヒーを無料で提供します。

イベントページはこちら

 

SCAJは1,500円でどなたでも入場可能です。日本中のコーヒーにまつわる、人、モノ、イベントが集まり、試飲もたっぷりできます。平日のみの開催ですが、日程の合う方はぜひ来場してみて下さい。

 

 

LIGHT UP COFFEEはメンバーも募集中

 

 

LIGHT UP COFFEEでは、コーヒーと向き合いながら、その魅力を人に伝えていく仲間を引き続き募集しています。

 

勤務地: 東京 吉祥寺 / 東京 下北沢 / 京都 出町柳

雇用形態: アルバイトより

仕事内容: バリスタ、接客がメイン。特技ややりたいことに繋がるよう、1人1人に合わせて柔軟に考えます。
 
また、WEBデザイナーやエンジニア、マーケターなど、自分の強みを生かしてコーヒーを伝えていく社員も募集中。
 
ご興味のある方は、

・自己紹介

・LIGHT UP COFFEEでやりたいこと

・履歴書のPDF (https://www.wantedly.com/resume よりWEB上で作成もできます)

 

を添えて、

join@lightupcoffee.com (担当:宮﨑)

までご連絡ください。