シアトルとポートランドを巡って
2017.10.22
こんにちは、LIGHT UP COFFEEの川野です。先日、アメリカのシアトルとポートランドに行ってきました。
セカンドウェーブであるStarbucks Coffeeが生まれたシアトル、サードウェーブの先駆けであるStumptown Coffeeが生まれたポートランド。コーヒーの文化としても意味を成しているこの2都市を訪問して個人的に感じたことを、今回は書いてみたいと思います。
スタバが生まれたシアトル
シアトルにはスターバックスコーヒーの一号店があります。シアトルのいたる場所にスターバックスコーヒーがあります。
そして2014年末には新しいコンセプトストアである“Starbucks Reserve Roastery & Tasting Room”がオープン。豪華な店内だけでなくスタッフのサービスも素晴らしく、スターバックス発祥の地を象徴するような店舗作りで驚きました。
▲総工費30億円以上と言われる、圧倒的な豪華設備の店内。
味で美味しかったのはワシントン大学の学生街にあるSLATE COFFEE。比較的浅煎りで、細かいロットのコーヒーを扱い、フルーティな風味が楽しめました。
▲SLATE COFFEEで飲んだエチオピアのエスプレッソ。
お茶を飲むか、飲まないか。
アメリカと日本のコーヒーの文化を支える違いは、もちろん食文化や国民性もあると思うのですが、「お茶文化があるかどうか」ということも1つの大きな要因だと思いました。お茶(紅茶)を飲むような日本や台湾などの国では、紅茶のようにクリーンで華やかなコーヒーが、まだまだ広まってはいないものの、親しまれやすいのかなと思いました。
逆に紅茶をあまり飲まないようなアメリカでは、飲みごたえやボディがあるコーヒーらしいコーヒーが、なんとなくですが受け入れられやすい気がします。
ポートランドのStumptown Coffeeでも飲みごたえがあるコーヒーがメインで、ポートランドで1番美味しいとも言われるHeart Coffeeも、しっかり甘いコーヒーを楽しむことができました。
▲1999年創業のStumptown Coffee本店。
▲2009年にフィンランド人がオープンしたHeart Coffee。シンプルなデザインと繊細な味。
スターバックスコーヒーが樽で熟成させたBarrel Aged Coffeeを推していたり、Fizzなどのオリジナルドリンク、シロップと合わせたラテなどがどのコーヒーショップにもあり、ビールやウイスキーなどのアルコールのアプローチに近い感覚も感じました。
▲Cold-Pressed Ginger FizzとCold-Pressed Americano。
世界のコーヒーと日本のコーヒー
この味が正解という味は、コーヒーには無いと思います。何が自分に合うか、どう楽しむか、何を信じるか。日本は日本独自の職人性のあるコーヒー文化の発展をしてきて、世界の中でも特にコーヒーの素材を楽しめる場所になってきていると思います。どのコーヒーショップも、とてもクリーンに、素材を活かす焙煎と抽出を探求しています。
透明感があるからこそ、産地ごとの個性を楽しめる。苦味なく優しい味だからこそ、飲みやすく違いが楽しみやすい。
▲LIGHT UP COFFEEも、豆ごとの個性を心地よく楽しめるよう微妙な追及を続けています。
その土地にあったコーヒーショップがそこにはあります。僕は海外のコーヒーショップを巡るのが大好きで、アメリカのコーヒーも魅力的でした。
でも、僕は日本のコーヒーが好き。
繊細で華やかで、微妙な味の差や質に魂を込める日本コーヒーショップ。日本人だからこそ、日本人が追求するコーヒーをもっと楽しんでみてはいかがでしょうか。