厚みのある口当たりに複雑なフレーバーが重なり合うホンデュラスのコーヒー「ラ ペニャ」

LA PEÑA - HONDURAS

マンダリンオレンジの明るい果実味に、アプリコットやレッドカラントのジューシーな酸が重なる。厚みのある滑らかな口当たりが続き、カカオニブを思わせるほのかな酸と複雑さが余韻に残る。

生産地: Aldea Las Flores, Santa Barbara
生産者: Denilson Madrid
農園: La Peña
標高: 1,550-1,850m
精製:  Washed
品種: Pacas

生産ストーリー

ホンジュラス屈指の名門地域、サンタ・バルバラ。この地域で代々コーヒー生産者として続くマドリッド一族は、多くの農園を一族全員で助け合いながら管理しています。
デニルソンさんは一族の中では若い方ですが、筆頭的な生産者でもあるフランクリン氏を父に持ち、幼い頃からその高い生産技術を目の当たりにして学んできました。小さいながら自分専用のウェットミルを所有し、アイディアを細かく落とし込みながらより良い品質を目指して取り組んでいます。

2025年の4月にLIGHT UP COFFEE代表の川野がサンタ・バルバラを訪問させていただき、その時にカリオモンズコーヒーの伊藤さんの紹介でデニルソンさんと出会い、農園も訪問させていただきました。デニルソンさんのラ・ペニャ農園は、2010年からスタートしました。標高1660m、西向きの斜面。冷涼な空気と午後の日差しがゆっくりと熟度を育てる環境です。
農園の広さは6.5マンサナ。ホンデュラスをはじめ中米では、農園の面積を「マンサナ」という単位で表します。マンサナはスペイン植民地時代に由来する土地の区画単位で、ホンデュラスでは 1マンサナがおよそ0.7ヘクタール。つまり6.5マンサナは約4.5ヘクタールほどの広さになります。
農園の象徴は、大きな岩。
この岩にはカルシウムが豊富に含まれています。ただし、岩石由来のカルシウムと、コーヒーの木が効率よく吸収できる形のカルシウムは別物。そのため、必要な栄養素としてのカルシウムは別途肥料として補う必要があります。土壌の成分を理解しながら、足りないものを補う。その姿勢が、農園づくりの土台になっています。

栽培品種は、パカス、パライネマ、ゲイシャ、ピンクブルボン、イエローブルボン、カトゥアイなど多彩です。
2024年のCup of Excellence トラディショナル部門では、パカスのウォッシュドロットで2位を獲得しました。栽培とプロセスにも細やかな工夫があります。
パルピングの前に、完熟したドライチェリーをすべて選別してから処理。収穫翌日にパルピングを行うことで、発酵時間を短くコントロールしています。

木の管理も徹底していました。
葉が茂りすぎると日光を遮ってしまうため、伸びた先端をカットし、光量を調整しています。さらに、防風対策として、成長の早いパライネマの間にパカスを植えていました。パカスがまだ若いうちはパライネマが風を受け止め、パカスが十分に育った段階でパライネマをカットし、主役に光を当てる、とても管理された品種配置を行なっています。

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