Option-O Lagom P80 レビュー / 最新・最強の家庭用電動グラインダー
こんにちは、LIGHT UP COFFEEの川野優馬です。 今回は、Option-Oの最新電動グラインダー Lagom P80 について紹介します。
P80は、家庭用グラインダーの中でもトップクラスに位置する最上位モデルです。 実際に何度も使ってみて、これ1台で豆の味わいがここまで変わるのかと驚かされました。 透明感、甘さ、複雑さ、どの方向にも対応できる、本当に懐の深いグラインダーだと思っています。
Option-Oというブランドについて
Option-Oは、オーストラリア・メルボルンを拠点とするコーヒー器具ブランドです。 Lagomシリーズを通じて一貫しているのは、挽きの精度・粒度の均一性・再現性です。
P80はそのLagomシリーズの中でも、2025年にアナウンスされた最新モデルです。 予約販売を経て、2026年に発送開始された、まさに最前線のグラインダーです。

Lagom P80の基本スペック
P80という名前は、80mmのフラット刃を使っていることに由来しています。 1つ前のモデルであるP64(64mm刃)の進化版にあたり、刃径がさらに大きくなったことで、挽きの性能も一段階上のレベルに達していると言えると思います。
サイズは家庭用としてはかなり存在感がありますが、 それだけの性能と結果を伴った素晴らしいグラインダーだと思います。
P80の特徴
80mmフラット刃による、圧倒的な透明感
P80最大の特徴は、80mmのフラット刃が生み出すクリーンで透明感のある味わいです。
実際に使ってみると、今まで感じられなかったフレーバーが鮮明に現れてきます。普段から飲んでいる豆でも、こんな味だったの?と気づかされるような、解像度の高さがあります。
雑味が出にくく、豆の個性が綺麗に伝わってくる、という感覚です。

グラインドスピードを調整できる
P80には、挽き目の調整に加えてグラインドスピード(RPM)の調整機能が搭載されています。 300RPMから1700RPMまでの幅で調整できます。
一般的な電動グラインダーは挽き目だけを変えるものがほとんどなので、これは貴重な機能だと思います。
実際に試してみた印象では、個人の感覚ではありますが、
- スピードを上げると:粒度分布がやや広がるのか、少し細かい粒の割合が増える印象
- スピードを下げると:挽き目がそのポイントで揃いやすくなるのか、クリーンさが増す感覚
個人的には300〜600RPMの低速で挽くのが好みです。 豆の個性が分かりやすく、クリーンな味わいに仕上がると感じています。エスプレッソではもう少し速いスピードが向いているなどもあるかもしれないので、用途に合わせて試してみてください。

自動オフ機能(新搭載)
P80から新たに搭載されたのが、自動オフ機能です。
ボタンを押してグラインドを開始すると、豆がなくなったことを感知して自動で高速回転に切り替わり、粉を全部吐き出してから止まります。 スイッチを押して豆を入れるだけで、次のステップにスムーズに移れる設計です。
粉の出し切りも非常に良く、14gの豆を投入すれば14gの粉がほぼ誤差なく出てきます。
静電気で粉が残りにくい構造
粉の排出口には、静電気で粉が残った場合に叩いてすべて落とせる機構が備わっています。 粉残りが非常に少なく、シングルドースでの精度が高いグラインダーです。
メンテナンスのしやすさ
上部パネルはマグネットで外れ、ネジ2本を外すだけでブレードにアクセスできます。 ブラシでさっと払うだけで掃除が完了するシンプルな構造です。
実際に使ってみても汚れがほとんど残らないので、気になった時に都度メンテナンスするくらいで十分だと感じています。

P64とP80の違い
P64を使ってきた方や、P64を検討されていた方は、この違いが気になると思います。
これもまた、使ってみての個人の感想ではありますが、
P64は、クリーンさと輪郭のはっきりしたコーヒーが際立つグラインダーだと思いました。豆の個性をバキッとした解像度の高さで感じられるような印象で、とにかくクリーンな味わいになることが素晴らしいと感じました。
P80は、その透明感はそのままに、さらに滑らかで伸びやかな味わい、複雑な風味で感じられる印象です。甘さ・質感・複雑さが余韻まで続き、柔らかい印象も感じます。
P80はクリーンさに加えて、甘さや複雑さのレイヤーもあわせて表現できるところが素晴らしいと感じます。
P64が好きな方も、P80が好きな方もいると思いますが、 どちらの方向性も楽しみたいという方にはP80が向いていると感じました。
おすすめのドリップレシピ
P80を使った、基本のドリップレシピを紹介します。
使用器具:HARIO V60
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| 豆の量 | 14g |
| 挽き目 | 5.5(ゼロ点調整済み) |
| グラインドスピード | 300〜600RPM |
| お湯温度 | 90°C |
| 総湯量 | 230g |
P80は微粉が少ないため、お湯の抜けが非常にスムーズです。 詰まりが起きにくく、安定したドリップがしやすいと感じました。
挽き目の基準は、ゼロ点調整済みで5〜5.5あたりからスタートして、豆に合わせて微調整するのがおすすめです。

P80はどんな人に向いているか
- 透明感のある、クリーンな味わいを求めている人
- 甘さや複雑さ、質感もあわせて楽しみたい人
- グラインドスピードの調整も含めて、細かくカスタマイズしたい人
- 家庭用でも業務レベルに近い性能を求めたい人
- 豆が持つ風味や個性を最大限楽しみたい人
サイズも価格も家庭用グラインダーとしては上位に位置しますが、 それだけの味わいと再現性を体験できると思います。
お店で出すクオリティにも、自宅で楽しむ一杯にも、どちらにも対応できるグラインダーです。
ゼロ点調整の方法については、こちらで詳しく解説しています。









