去年好評のハロウィンコーヒーが精製違いで登場、「ラスデリシャス・ニカラグア」

LAS DELICIAS - NICARAGUA

Trick or Treat! シードルやブラックベリーのような華やかで甘酸っぱい果実の印象とパフチョコを思わせるエアリーな甘さと質感。カップ全体の透明度は驚くほど高い。

生産地: Lipululu,Jinotega
農園: Las Deicias
生産者: Eleane Mierisch
農耕面積: 12ha 
標高: 1,260-1,450m
精製: Anaerobic Natural at low temp
発酵: 48 hours
品種: Javanica

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生産ストーリー

 ラスデリシアスは2017年Cup of Excellenceにて水洗式ジャバニカで4位入賞した経歴がある農園です。ニカラグア北部のヒノテガ県、アパナス湖を望む高い断崖の上に位置しています。農園に至るまでの道は転げ落ちそうなほど急勾配で、至る所にこの農園の開拓当時の苦労を感じられました。畑に立つと生育に最適な涼しい気候を体感できます。この環境と火山灰土壌からもたらされる素晴らしいコーヒーを生み出す農園です。


ジャバニカはエチオピア在来種を起源とするジャバの選抜種で、この農園を所有するミエリッヒファミリーの研究の中で生まれたものです。病虫害に耐性があるジャバの選抜を繰り返していった結果、このジャバニカが生まれました。クリーンでエレガントなフレーバーを感じられる、カップクオリティに優れた品種です。

Anaerobic at Low Temprature

ミエリッヒファミリーは18/19cropから嫌気性発酵(アナエロビック)の実験を開始しました。
Paul Songer & Assosiatesと協力し、異なるプロセスによる味わいの変化を検証した所、通常の嫌気性発酵ではシナモン、クローブ、ブラウンシュガーといった茶色いスパイスの風味が付与されれるのに対し、「低温嫌気性発酵」ではよりクリーンな酸味と風味を生み出すということが分かりました。通常の嫌気性発酵は平均気温24°C~26°Cのドライミルの倉庫内で行っており、外の気候によって室温が左右される環境でした。しかし、「低温嫌気性発酵」では6°C~10°Cの室温を保つ低温倉庫内にて管理と発酵を行います。夏場のニカラグアは38°Cに達することもあるので、室温を一定に保てるということは品質の安定にも繋がります。低温にすることでコーヒーチェリーの発酵速度が鈍化し、過発酵のリスクを下げながら発酵時間を延ばすことに成功しました。その結果として甘さを損なうことなく、クリーンな酸味
と風味を生み出すことに繋がりました。


熟練のピッカーの視覚と経験により、完熟したコーヒーチェリーを収穫します。そして、収穫したコーヒーチェリーはスチール製のタンクに入れられます。その際、タンクが完全に密閉されていることを入念に確認します。タンクの蓋の中央にはエアロックがついており、発酵時に生成される二酸化炭素とタンク内に残った酸素
はここから排出されます。この状態で6°C~10°Cの低温貯蔵室で最低48時間保たれます。その後、コーヒーチェリーを取り出し、4~5日間天日乾燥させた後に約1か月間シェードのついたベッドで乾燥させます。

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