初の取り扱いとなるパプアニューギニアのコーヒー、「ボカ」
BOKA - PAPUA NEW GUINEA
りんごのコンポートやカラメルの甘さが穏やか。クローブのようなスパイス感と甘いアイスティーの印象が続く。
生産地: Aiyura, Eastern Highlands
農園: Boka
生産者: Nicol Colbran
標高: 1,700 - 1,850m
精製: Washed
品種: Arusha, Typica, Mundo Novo
生産ストーリー
パプアニューギニアでは言語や民族の多様性から農民を集団または協同組合に組織化することが特に困難だと言います。また、1960年代コルブラン氏のようにコーヒー農地を開拓した零細生産者が多く、パプアニューギニアの年間生産量の85%以上をこうした零細農家が占めています。また、そのほとんどが標高1,500mを超える高地でアラビカを栽培しています。こうした実情を踏まえて、コルブラン・コーヒーでは、機械化が進まない高地の生産者にウェットミルのサービスを提供しています。
ミルでの専門的な選別や生産処理、乾燥方法が用いられる事で、品質管理をより徹底することができます。その結果、より高い品質のコーヒーがより高い価格で販売されるようになり彼らは農家に対してより多くの対価を支払うことができるようになっています。収穫期になると毎日バロイダ・ウェットミルの集荷場では、持ち込まれたチェリーの選別と品質チェックが行われ、生産者にその場で代金が支払われています。こうしたチェリーの品質チェックも品質向上の一助になっています。
持ち込まれたチェリーは、生産者や地域によってロット分けがなされ、トレーサビリティを維持したまま生産処理が行われます。丁寧に選別されたチェリーは、ディスク式パルパーで果肉除去が行われます。その後、発酵槽で36時間のドライファーメンテーションがなされ、ミューシレージ成分を分解します。そして発酵槽に水を貯めて攪拌しながら水洗する事で、ミューシレージを完全に取り除いたウェットパーチメントが作られます。
乾燥は、地面に広げられたタープと呼ばれるシートの上で行われ、乾燥ムラの無いように攪拌をしながら天日で乾燥する伝統的手法が行われています。