2年ぶりに登場!ほっと一息つけるコスタリカのコーヒー「ラ リア」
LA LIA - COSTA RICA
ティーブレイクを思い浮かべる様なコーヒー。赤りんごやアプリコットを練り込んだクッキーを思わせる果実味と甘さが穏やかで、紅茶の余韻が甘さと共に長く伸びる。
生産地: San Lorenzo, Leon Cortes, Tarrazu
生産者: Luis Alberto Monge
農園: Pie San 2000
標高: 2,000m
精製: White Honey
品種: Catuai
生産ストーリー
ラ・リアは、ルイス・アルベルト氏とオスカル氏の兄弟が自分たちの農園の豆を自分たちの手で仕上げるべく、2008年に立ち上げたマイクロミルです。彼らは、ほぼ毎年COEを受賞しており、2018年までに4度のTOP10入りと、実績は折り紙付きです。
そんな彼らが2013年に新たに購入したのがPie San農園です。タラズの中でも今、農園開拓が盛んなSan Franciscoというエリアにあります。ここは標高2000m近くあり、斜面は険しく、周囲には山々が並び、夜の冷え込みも厳しいので、元々あまりコーヒー栽培がおこなわれていなかった場所です。しかし、こうした厳しい環境はスペシャルティコーヒーにとって、品質の高さにつながり、ここ数年で急速に注目を集めるようになりました。
標高2000m付近という高地での栽培は、彼らの生産者としての大きな挑戦でもありました。彼らは、自身が行っている微生物の培養・研究の成果をこの土地に注ぎ、肥料の分解効率を促し、寒冷な土地の中でも十分にチェリーへ栄養が吸収されるように土壌を作っていきました。また、貿易風によって運ばれる菌の影響も受けて葉が痛んでいたことから、自然林やバナナの木によって防風対策を講じ、農園のシェードの位置や高さを試行錯誤しながら生産環境を整えて行きました。
ルイス・アルベルト氏とオスカル氏は、特にメインで生産しているカトゥアイ種の特性に対しての造詣が深く、最終的にどのような風味特性のコーヒーになるかを理解して作り上げているのが特徴的です。その土壌や収穫期の状況、生産処理などで彼らが理想とする風味を明確に作り上げる姿は、他の農園にはなかなか見られない、彼らならではのマインドと技術の高さが表れている点でもあります。
このピエサン2000は、彼らが熟知したカトゥアイ種を使い、持てる技術と理想を具現化したコーヒーの1つとも言えます。