Option-O 家庭用電動ミル3機種 Lagom Mini 2 / Casa / P64 比較レビュー
こんにちは、LIGHT UP COFFEEの川野優馬です。
今日は、性能の高さで注目を集めているOption-Oの電動グラインダーの中から、家庭用として代表的な3機種、Lagom Mini 2、Lagom Casa、Lagom P64を比べて紹介してみたいと思います。
この3つは、価格帯も性能もはっきり違っていて、それぞれに明確な良さがあります。
実際に使い比べながら、 サイズ感、刃の違い、挽きの傾向、味の出方といった点をこの記事では整理していきます。
電動ミルを検討している方はぜひ参考にしてみてください!
まずは3機種の違いを整理
最初に、Mini 2 / Casa / P64 の違いを表でまとめておきます。
全体像を把握したうえで、このあと各モデルを順に見ていきます。
Lagom Mini 2 / Lagom Casa / Lagom P64 比較表
| 項目 | Lagom Mini 2 | Lagom Casa | Lagom P64 |
|---|---|---|---|
| 刃 | 48mm コニカル | 65mm コニカル | 64mm フラット |
| 価格 | ¥75,900 | ¥110,000 | ¥292,600 |
| 挽きの傾向 | 甘さ・質感が綺麗に出る | Mini2よりもさらに粒度が揃う | 高い解像度と透明感 |
| 対応レンジ | エスプレッソ〜ドリップ | エスプレッソ〜ドリップ | エスプレッソ〜ドリップ |
| 浅煎りエスプレッソ | ○(対応してるが調整幅は少ない) | ○ | ◎ |
| 豆投入容量の目安 | 約35g | 約30〜40g | 最大40g |
| 給電 | USB-C | AC電源 | AC電源 |
| 粉残り | 約0.2g以下 | 約0.1g以下 | 約0.1〜0.2g以下 |
| サイズ(縦×横×高さ) | 24.0 × 6.5 × 9.5 cm | 27.5 × 9.0 × 21.5 cm | 38.0 × 13.0 × 21.0 cm |
| 重さ | 約1.5kg | 約3.5kg | 約7.8kg |
※ 価格は LIGHT UP COFFEE での販売価格(税込)です。
Option-Oというブランドについて
Option-Oは、オーストラリア・メルボルンを拠点とするコーヒー器具メーカーです。
Lagomシリーズはすべてシングルドース前提の設計で、
一杯ずつ豆を挽き、挽いた分だけを使う、という使い方に向いています。
Mini 2、Casa、P64は、サイズや刃の構成、価格を変えながら、
家庭用の中で段階的に選べるラインナップになっています。
Lagom Mini 2
コンパクトで使いやすい高性能グラインダー
Lagom Mini 2は、3機種の中で圧倒的にコンパクトなモデルです。
USB-C給電に対応していて、本体も軽く、置き場所を選びません。
実際にドリップしてみると、
コニカル刃らしく甘さが前に出やすく、口当たりに厚みがあります。
CasaやP64と比べると、
味の輪郭はやや柔らかく、その分リラックスして飲める印象です。
ドリップを中心に、
毎日1杯か2杯を気軽に淹れる使い方には、とても相性がいいと感じました。
エスプレッソにも対応していますが、
浅煎りのエスプレッソを中心に楽しみたい場合は、
CasaやP64の方が挽き目調整の余裕を感じやすいと思います。

Lagom Casa
家庭用コニカル刃電動ミル最高峰
Lagom Casaは、Mini 2より一回り大きい65mmのコニカル刃を搭載したモデルです。
刃が大きくなったことで、
挽いた粉の揃い方が安定し、抽出の再現性が高くなります。
同じ豆、同じレシピでドリップすると、
Mini 2よりも味の輪郭が整い、甘さや果実感がよりクリアに感じられます。
コニカル刃らしい甘さや質感は残しつつ、全体がより一層きれいにまとまる印象です。
浅煎りのエスプレッソを含めて、
ドリップとエスプレッソの両方を楽しみたい人には、
Mini 2よりCasaの方が扱いやすい場面が多い上に、さらに美味しさのレベルも上がると感じました。

Lagom P64
フラット刃で、高い解像度で豆の個性を感じたいときに
Lagom P64は、64mmのフラット刃を採用したモデルです。
Mini 2やCasaとは、刃の形状が根本的に異なります。
コニカル刃は、甘さや質感が出やすいのが特徴です。
口当たりに厚みがあり、コーヒーの「飲みごたえ」を感じやすくなります。
一方、フラット刃は粒度がより揃いやすく、
香りや酸のニュアンスが整理されて感じられます。
味の輪郭がはっきりし、豆が持っている個性を細かく追いやすいのが特徴です。
ドリップしてみると、
非常にクリーンな味わいで、味の情報量が多く、輪郭がはっきりしています。
特に浅煎りで酸の表情を楽しみたいときには、P64の特徴がとても分かりやすく出ます。
浅煎りのエスプレッソをしっかり楽しみたい場合も、
調整幅や挽きの精度という点では、3機種の中で最も余裕があります。
エスプレッソも流石に素晴らしいおいしさです。

まとめ
Lagom Mini 2、Lagom Casa、Lagom P64は、それぞれに良さがあります。
コンパクトさと日常使いのしやすさ。
コニカル刃での精度とバランス。
フラット刃による解像度の高さ。
自分がどんなコーヒーを、どんな頻度で淹れているかを思い浮かべながら読むと、
どのグラインダーが合いそうか、自然と見えてくると思います。
グラインダーを変えるだけで、コーヒーの味わいは大きく変わります。
コーヒーは、豆を砕いてお湯を通すだけというシンプルな楽しみ方だからこそ、この挽き方、挽く性能が味わいに大きく影響してきます。
ぜひ性能の良いグラインダー、自分の好みに合ったグラインダーを用意して、今まで以上に美味しくコーヒーを楽しんでみてください!
Lagom Mini 2 の詳しいレビュー記事、おすすめ挽き目などはこちら
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